今週トップとなったのはアーケードでも人気の『機動戦士ガンダム 連邦VS.ジオンDX』でした！　バンダイ、カプコンの合同によるプロジェクトタイトルということもあり、発売前から注目を集めていましたが、発売週実績は推定39.5万本、店頭消化率は70％前後となりました。PS2で発売されたこれまでのガンダム作品(『機動戦士ガンダム』…発売週21.4万本/累計44.3万本)、『ジオニックフロント　〜0079』…同18.3万本/同27.9万本)と比べてみると、20万本近く発売週実績で上回るなど、非常に活発な動きを続けています。既存のガンダムファンに加え、業務用のファンも取り込めたことがその大きな要因としてあげられるでしょう。年内にはPS版『ギレンの野望〜ジオンの系譜〜』が記録した51.9万本(電撃便調べ)というガンダム作品最高の売り上げ記録を塗り替えることは間違いなさそう。
　続く2位〜4位には『MGS2』(今週9.5万本/累計56.1万本)、『ドラクエIV』(同7.5万本/同84.0万本)、『スマブラDX』(同7.0万本/50.4万本)といった、今年末・年始商戦の注目作がズラリと顔を並べています。メーカー発表によれば『ドラクエIV』の出荷本数は既に100万本に達しており、現在の販売ペースで推移すれば、年内にも今年末・年始商戦初のミリオンヒットとなる可能性が高いです。また『スマブラDX』については、非常に安定した動きを続けており(先週7.5万本→今週7.0万本)、GC本体の普及に伴い着実に数字を伸ばしていくことが予想されます。
　このほか今週は『モンスターファームアドバンス』(推定販売数4.8万本/5位)、『マジカルバケーション』(同4.1万本/7位)、『爆転シュート ベイブレード激闘！最強ブレーダー』(同3.8万本/8位)といったGBA作品がベスト10圏内に初登場してきています。
　一方、ハード市場ではPS2本体の動きが活発です。29,800円に値下げされた先週は、その前の週に比べて2.7倍増の11.3万台と急伸しましたが、今週は更に先週を3.6万台上回る14.9万台(前週比31.9％増)となりました。12月期は年間ハード売り上げの20％〜25％のシェアを占め(99年12月期…24.4％、00年12月期…20.2％)、ハードの普及拡大には最もポイントとなる1か月です。それだけに、年末商戦に突入すると同時に実施された今回の値下げは、PS陣営にとって非常に効果的であったといえるでしょう。