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卒業式。しかし、前日の追い出しコンパと和室での駄喋りにより、予想通り、寝過ごす。布団に入るとき、これは明日のイベントは寝過ごすな、とわかり、それがまた当たる。駄目人間マーフィーの法則の一である。
きっちり終式1130に起き、堀町運動公園へ。武道館とキャンパスとの間にスーツと袴の行列ができている。女子の頭はデコレーションケーキと勝負していた。
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浜松へ。
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実家へ。
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クロネコヤマト「ぼくの引越し」の荷物を受け取りかつ運び入れるために浜松へ。
行きに東京/自由が丘で読む本を探す。ギャビン・ライアル「砂漠の標的」ハヤカワ文庫が見つかったのが幸運。以前これも新刊で買ったはずだが、どこかに紛れているようで、2冊目。「深夜プラス1」は新刊1冊古本3冊だし、「影の護衛」「もっとも危険なゲーム」は新刊古本各1冊。気に入った本は古本で見かけるたびに買ってしまう。
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読み返し読み返しするうちに、マクシム少佐シリーズが好きになってきた。この説明不足な──というとちょっと変か。説明を省く、というのもうまくない。そもそも説明をしないのが本来の姿で、説明は作者の読者への親切なのだろう。
そういう、説明の少ない文章が好き。あと、節や章の終わり方も。あの切り方は素敵だ。説明のなさの頂点。そうか、マクシム少佐シリーズは3人称だから、節とともに視点を変え、その間に視点のないほうの時間を長く、いわば舞台裏で、進めることができるようになったわけだ。そうした舞台裏部分こそ説明のなさが頂点に至る箇所、読者によって補完される場所。マクシム少佐シリーズ以前の1人称の作品群ではできなかった手法だ。1人称だと、視点はずっと主人公にくっついていなければいけないからな。うーむそうだったのか。
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荷物を運び入れ、部屋は段ボールで埋まる。中央部に布団のだけ場所を空け、「寝て1畳」態勢をしく。
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