「指輪世界 - [時系列で並べてタグをつけた文章]」
2000/11 その2

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2000/11/11 (土)

[納得しろ。はいしました。よかったよかった。]

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「そら書け書け。とにかく各旬1日分は書かなきゃ『1つ過去へ』『1つ現在へ』が繋がらない、だろう」
「わかっております。では、こうした対話劇形式の持つ短所について話しましょう」
「よろしい」
「対話劇で登場人物が何かしら理屈を喋る。もう一方がそれに納得すると、その理屈は説明証明済となって話が終わる。だから対話劇では、理屈が説明不足になりやすい。その文章の読者を置いてきぼりにして」
「なるほど。と僕が納得すれば、話が済んでしまうということだな」
「散文形式で何か理屈を書く場合、文章はそのまま書き手の語りであり、その話の聞き手は文章の読者です。対話劇形式で理屈を書き付ける場合には、登場人物が理屈の喋り手であり、聞き手でもあります」
「だから散文では書き手がある程度未知の読者を説得しなくてはならないが、対話劇では喋り手に聞き手を説得させてしまえばいい。ふむ」
「便利だが、短所ともとれる。そんなことに思い馳せる白く曇った春の日であったことよ」
「今日は北側の山並が見えないな。煙ってる」
「次の旬に続く」


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