bでも十分上にソートされるはず日記
2001/04 その3

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2001/04/23 (月)

[タイガーヘリ。]

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 キャンパス北の和地山公園に着陸するヘリコプターを見る。浜松に来て3回目だが、聖隷病院に行く医療関係、なのかな。眼福。

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 1500より情報13号教室へ赤尾晃一と平林久和の公開談話「真・ゲームの大学」を聞きに行く。ゲームの話よりもゲーム業界の話寄りだったが、楽しかった。
 平林氏の、パイに対してあまりに手が多い、就職希望者がたくさんいるので、ゲーム会社にせよ開発会社にせよ就職しようとするのは勧めない、との言葉に赤尾氏が「ゲーム業界就職読本」の著者の台詞かよと笑っていたが、就職読本が売れるほど人気の出た職種は競争が激しくって勧められないのは自明だよな。就職読本の読者が知りたいのは、競争が激しくてコスト-ベネフィットの効率*1が悪かろうともその無理を押し通す具体的なノウハウであって、人生のトータルアドバイスではなかろう。

* 1:
 業種の選り好みを無視した場合の効率。

2001/04/25 (水)

[あの戦車がいわば劇場版フチコマなのだろう。仕草かわいいし。]

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 正式版ホゲホゲなページ(謎)のJunk Text2001年4月16日*1、お褒め頂いてどうも、嬉しいッス。
 「その議論の視点」って何のことでしょうか。ゲーデル・エッシャー・バッハはちまちま読んでますが、難しくて進まない。

* 1:
 2001年4月中は本文のリンクは有効でない。こちらへ。

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 SF研。前回同様20人で、攻殻機動隊を観る。
 唐沢俊一が「B級学」に曰く、作品にストーリーの矛盾・欠損を見つけたら*2、それらを犠牲にして優先した何かがあるってことだから、そこを貶してないでその何かを探せ。
 何かって何です。糞親爺、聞き込みでもしろってのかよ。
 攻殻機動隊で今回気づいたのは、人形使い、荒巻、中村のシーン。人形使いが口を開くまでは、荒巻の視線は中村を向く筈だ。だが実は*3、人形使いは重要な登場人物であり、だから荒巻は人形使いが言葉を発する以前から人形使いに注目している。
 その後 人形使い、荒巻、中村の対話でも、このおじさん方は人形使いに都合のいい受け答えをしてあげている、優しいのである。
 言い換えると、荒巻にとって人形使いは処理すべき一事件の証拠物件に過ぎないが、荒巻を演じている役者は人形使いがこの映画の重要人物であることを知っている。そこをどう折り合わせるかが彼の腕の見せ所だ。
 この手のロールプレイング談義は以前もしたし、そのうち「世の中はすべてロールプレイングだ」とか言い出しそうだが、それはそれとして。

* 2:
 ストーリーに限らない一般的な話である。がストーリーはアニメ・小説・漫画・映画等々様々なジャンルに共通するものなので比べやすい。
 B級学で例として取り上げていたのは「カリオストロの城」のストーリーだった。

* 3:
 物語の語り部にとっては、あるいは、役者にとっては。

2001/04/26 (木)

[2001年4月26日の日記の題名。]

_ この日記は絶対脚注*1機能を付加したGNSの例として書かれており、デービッド・モーザーのデッドコピーである。gns-2.20のmkd.awkはここ、そのreadme.txtはここ、絶対脚注*1機能を付加したmkd.awkはここ、そのreadme.txtはここ、ソースファイルはこれで、第3者で第5者を処理するとこの日記となる。この文はダグラス・ホフスタッターやメタマジック・ゲーム関連の読者がロボット検索を経由してこの日記に到着することを狙って書かれ、言い換えるとウェブコンテンツは 当然ながら 非常に強く文脈を意識する必要があるということを表現する。

* 1: この脚注は絶対脚注*1機能による脚注である。絶対脚注*1。絶対脚注*1の反対語は相対脚注*2である。

* 2: この脚注は相対脚注機能による脚注である。ここで使える技があるが、ここでは使わない。伏線。読者の期待をあおる。

_ この段落は直下の段落と比べられるためにある。まず脚注Aを作り*3、そして脚注Bを作る*4

* 3: 脚注Aのなかからまた脚注を作った。これをA1とする*5

* 4: 脚注Bのなかからまた脚注を作った。これをB1とする*6

* 5: 脚注A1はここにくる。

* 6: 脚注B1はここにくる。

_ この段落は直上の段落と比べられるためにある。まず脚注αを作り*7、そして脚注βを作る*9

* 7: 脚注αのなかからまた脚注を作った。これをα1とする*8

* 8: 脚注α1をここに置くことができる。

* 9: 脚注βのなかからまた脚注を作った。これをβ1とする*10

*10: 脚注β1をここに置くことができる。

_ この段落にはしつこく絶対脚注*1が相対脚注*11に対して役に立つ状況を示そうとするが、即座にそのような状況があまりないことを露呈し、うろたえる筆者の心の乱れがあらわれている。

*11: この脚注は相対脚注機能による脚注である。ここで使える技があるが、ここでは使わない。伏線。読者の期待をあおる。

_ この段落では前段落の脚注であおったのが冗長なこの文章に鼻先を引き回されて不満を煮やしつつある読者の敵意ではないかとの危惧から、予告していた技をいよいよこの段落の脚注*12で披露し、読者にカタルシスを与えるとの表明がなされる。さらにこの段落ではこの文章が絶対脚注*1機能を付加したGNSの例という当初の役割から逸脱し、その興味を自己言及ネタに移しつつあることが指摘される。そしてこの段落の最後では、本来内容に花を添える程度のつもりであった形式がそれに凝り拘るあまり内容を理解し難くしてしまう危険についての警告がなされる。

*12: この脚注は相対脚注*13機能による脚注である。

*13: この脚注は相対脚注*14機能による脚注である。

*14: この脚注は相対脚注*15機能による脚注である。

*15: この脚注は相対脚注*16機能による脚注である。

*16: この脚注は相対脚注*17機能による脚注である。

*17: この脚注は相対脚注*18機能による脚注である。

*18: この脚注は相対脚注*19機能による脚注である。

*19: この脚注は相対脚注*20機能による脚注である。

_ この段落は夜も3時を過ぎて眠くなってきた筆者の倦怠とそれに伴って増大するアルコールへの欲求、適当なつまみのないことに気づいた苛立ちと柿ピーを買い置かなかった不明に対する悔恨に言及し、安ワインとビスケットを取りに席を立つ筆者の描写でもってこの文章を締めくくろうとしてはたと、ループに陥った記述はやはりメタに脱出することでしか止め得ないのだろうかと自問し、さっさと酒飲んで寝ようという内的人格甲といや少し考えてみようという内的人格乙との長く激しい葛藤および後者の勝利をただの一文に約分し、続く深遠な思索の展開をたどる努力を放棄して成果だけを与え、ついにこの文章を有限の時間内に終結する。

*20: 次の脚注*21を読むのにかかる時間はこの脚注を読むのにかかる時間の半分で済む。

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メール[管理人伊藤悠 / ITO Yu / FZR02073---a---t---nifty.ne.jp]

この日記は、GNSを使用して作成されています。