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htmlファイルを書くときに心がけていること。
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単語検索で見つかるように書く。
2001年10月2日現在、語句検索サイトは広く利用されている。そうした検索でもってちゃんと探し当るように単語を使う。
つまり、略称だけ使わないよう注意する。たとえば俺屍のページには「俺屍」と「俺の屍を越えてゆけ」の両方の単語を置く。
acronymやabbr属性を利用する手もあるだろう。
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ブックマーク・お気に入りに追加されたときに判別しやすいtitleをつける。
たとえば「俺の屍を越えてゆけ」というtitleはつけない。「指輪世界/俺の屍を越えてゆけ」とつける。当該ページはおそらく「俺屍」フォルダの中にブックマークされることになるだろう。そのときtitleが「俺の屍を越えてゆけ」では、他サイトの俺屍ページと判別がつかないではないか*1。
また、titleはあまり英語にはしない。僕のhtmlファイルを読むのはたぶん日本人だ。日本人にはたぶん日本語のtitleのほうが、ブックマークに入ったときに視認しやすい。
ブックマークは大切だ。蓄積し整理すべきだ。ブックマークは第nの脳だ*2。ブックマークは神林長平の「兎の夢」のPABに似ていると思う。
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よそにリンクする時は直リンクをはる。
「野尻抱介氏のサイトでアーサー・ランサム全集のツバメ号を作ったという話を読んでとても羨ましかった」などと書かれても、トップページからそのツバメ号のコンテンツまでを読み探すのは手間だ。
が、直リンク禁止というサイトも時折あって、ちょっと困るのだった。
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フレームはあまり使わない。
なぜかというと、そのページへの直リンクに手間がかかるようになってしまうからだ。いちいち右クリックから「プロパティ」でアドレスをコピーしてくるのは面倒だ。また直にブックマークするのも手間になる。とはいえこれはトレードオフの問題で、その不便に見合う利便があれば使うべきなのだが。
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リンクする時に新しいウィンドウを開かせない。
新しいウィンドウがほしけりゃ自分で右クリックするから。
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もちろんって言うな!の続編。
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「当然」「無論」「とはいえ、決してhogehogeというわけではない」とか書かない。
これらは「もちろん」の同類である。これらが使われている場合はたいがい、その事柄は当然ではないし、議論の有るところだし、hogehogeである可能性が十分ある。
つまりこれらの言葉は攻撃的防御として用いられており、そこがその文章の弱点なのである。穴だから、脆いから強気に出るのだろう。
僕はそういう防御はしないようにする。
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2003/02/03/01bへ続く。
「単なる」「ただの」「だけ」とか書かない。
まず、まわりくどい表現として使われる場合。ちょっとずるい。「私は単なる大学教員でありたいです」と言えば、含意はたとえば「私は政治的な、権威権力がどうこうといった教授になりたくないです」といったところか。「単なる、ただの、だけ」でもってなんらかの要素を持たないことを表現しているのだが、その要素が何なのかは明示しないという技だ。真意の読み取りの大半を聞き手にまかせて、いざとなったら「そういう意味で言ったのではありません」と逃げがうてる。ずるい。
次に、言葉の意味を限定するために使われる場合。考えがちょっと甘い。言葉の意味は霧のようなもので、「単なる、ただの、だけ」でもってきれいに線を引いて囲み取れはしない。言い換えれば、言葉は他の言葉でもって定義され、その言葉もまた他の言葉でもって定義され、網状構造をなす。ある言葉を語ることは網の結び目を引っ張ることであり、それは遠く離れた別の言葉を動かすことになる。そうした関係を無視するのは甘い。
僕はそういうずるさや甘さを避けようと思う。
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「私の個人的意見ですが」とか書かない。
「私の個人的意見ですが」を字面通りに読むとする。個人的意見でない発言とは組織の代表としての発言だろう。組織の代表が発言するとき、「私の個人的意見ですが」という言葉には意味がある。で、僕だが、僕は組織の代表として指輪世界を書いてはいないので、「私の個人的意見ですが」という言葉を使う必要はない。
「私の個人的意見ですが」の含意を読むとする。すると「この意見を押し付ける気はありません*1」とかいった系のアレだと思われる。つまり弱気だ。あまり喧嘩をするつもりはないです、くらいの意味だろう。たしかにそういった意味を表す適当な言葉はなかなかない*3し、素直に意味をそのままに「口喧嘩してそのログを残すのは危険です。やりたくありません」と書くとそれが逆に「こいつ、口喧嘩したいのか」と受け取られるおそれもある*4。難しいものだ。
僕は「思う」「考えることもできる」「とも言えよう」あたりで済ませていくつもりだ。
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アイディアは、イベントの当日になってから湧くものだ。朝、会場に向かう途中で。
「そうか、ああしておけばよかった。それにこの手もあったじゃないか」
「伊藤、そういうことはもっと早く思いついとけってば」
そこで、イベント騙しという技が有効である。
「そうか、ああしておけばよかった。それにこの手もあったじゃないか」
「伊藤、そんなことだろうと、お前には1週間早い日付を教えといたんだ。そのアイディア、今週中に準備しとけよ」
「ぎゃふん」
エホバ氏はさすが神様だけあって頭がいい。この世は巨大なイベント騙しなのである。本番は神の国というやつで、最後の審判の後からはじまる。皆も準備を怠らぬよう。
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ドレイク方程式。
例えば僕が、タクティクスオウガ(TO)のダメージ算出式に興味を持っていたとしよう。
地球上の人間の数。
人間がTOにはまる確率。
TOにはまった人間がダメージ算出式に興味を持つ確率。
ダメージ算出式に興味を持つ人間がwebに書き込みをする確率。
地球上すべてのwebページ数に対して僕が読むwebページ数の割合。
人間の寿命に対してダメージ算出式への興味が持続する期間の割合。
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実際、atomosさんと出会って算出式の大枠を教えてもらった時点(1999年8月)では、すでにatomosさんの興味は他に移っていたものなあ。
そしてマナコ・アンドウさんからすばらしい調査結果をもらった時(2001年3月)には、僕の興味力が尽きていた。
世の中うまくいかないもんだ。
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「鉄鍋のジャン!」がこんなに熱い漫画だったとは。
数年前チャンピオンで読んだときにも気合が入った漫画だなと思ったが、第6話に大喜び。「ま……負け犬が──っ」
死ぬ。
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この日記は、GNSを使用して作成されています。