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2001/03/18/01aからの続き。
勧める人勧める人「えー、それほどでも」と引かれてしまう伊藤伸平の変身むすめっこマンガ「楽勝! ハイパー・ドール」が復刻&連載再開だ! 於トラウママンガブックス。
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う、ひ、ひ、ひ
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ウヒャ。
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「ライトセーバーには、構造的欠陥があるでー」
つまりジェダイ騎士連中のあの光剣、鈍器として使うことができない。これは打撃が命中した際に必ず致命的損傷を与えてしまうことを意味する。峰打ちが、相手を「こらしめる」ことができず、よってすぐに右手がぶっとんでしまうのである。気楽な実力誇示が非常に困難である。ジェダイ騎士連中には通常場面でのさりげない実力描写(こやつ、できる)が少ないが、その一表象といえる。
また、ライトセーバーに対して有効な防御方法がライトセーバーそれ自身を除いて登場していない、この業が深い。このシリーズには白クマとか、カマキリとか、ハエとか、いろいろな敵が登場するのだが、いずれもライトセーバー持ちのジェダイには対抗手段がなく、即殺されるほかない。したがって、彼らとジェダイとの格闘戦は必ずライトセーバーをぶっとばす描写から始まらざるをえない。そしてたいがいライトセーバーを取り戻したジェダイが斬殺end。ワンパターンである(カマキリは可愛かったのに、あのいじめられよう、口惜しいものだ)。せめてドロイドにヒートホークか何か持たせて楽しい格闘戦をやるべきである。
そも、銃対剣の勝負なんて刺身のツマであって、そんなものを派手にやられたって困る(あるいは、困らない)。弾く→斬るn回ループのどこが楽しいのか*1。ハムナプトラ2の素晴らしい大規模近接戦闘*2は人員比1:1であったが、あれを剣持ちジェダイ:斧持ちドロイド=1:100でやればいいんじゃないのか? なだれ寄るザコをくるくる回りながらばったばった捌き斬る、これ定説、だがルーカススタッフには殺陣師がいないのか。
エピソード3では、アナキン・ダースベイダーがジェダイナイツをばった斬るはずなのでとても楽しいことになると期待してみる。
しかしクローン兵士たちの動作はエピソード4,5,6のあのヨタチョコ走りよりはるかに安定していて、MG42を構えて半円を描く腰つきが頼れる。たぶん4までの間に、大量生産かコピーの過程で劣化があった、あるいは戦闘用から治安用への仕様変更があった。「なにィ、クローンって悪玉だと思ってたのに、騎兵隊(or海兵隊ヘリボーン)なのかよ!」これはしてやられた。
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「われわれは、兵士ではないんです」──ジェダイは安価に消耗してしまえる歩兵などではなく、高価な特殊技術を持つ戦士階級である(うえに、なんだかある種の監査官でもある)。と言った口の閉じる前にジェダイマスターズ数十人を軽歩兵的に(戦勝国映画が発見した新たな悲愴感)投入してしまうマスター・ウインドゥにプチ燃え。けっこうジェダイがバタバタ死ぬので、「いくら斬ったって相手は二束三文の雑兵軍、ペイしてねえ〜」もったいなさに歯噛みして、軍事集団永遠のテーマ;小の虫を救うために大の虫を投入 に思いが馳せる。ここでの損害が以後のジェダイ衰亡の端緒であったと予想してみる。
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アナキンとケノービの確執は、「互いに本当は評価し尊敬しているのに、不器用さと誤解と不運(と議長の暗躍)がさらに誤解を呼んできったはった、もうしっちゃかめっちゃか(金庸)」が望ましいのだが、さっぱりそうではなく、口先ばかり。アナキンとパドメのラブコメは、「最初は顔も忘れてたウゼーガキ・仕事の邪魔しないでよねとかツンケンしてたデコねえちゃんが、実は大役をまかされて無理に意地をはってたアナキン萌え萌え娘で、ピンチを救われて本心と弱音を吐露→ゴロゴロ(感情抑制人格)」が望ましいのだが、登場直後から好感度90で無念。
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