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ゆかり先生のよいところは、第一に、いい具合にこなれたダメ人間であるところである。彼女には若さゆえの不器用なダメさがなく、許される範囲の中にちゃんと収まったダメさ、よくコントロールされた自律的ダメさがある。ああいうのをいい大人というのである。本当だろうか。
第二によいところは、彼女が生徒をナメているところである。生徒を最終的にはどこかで馬鹿にしている教師は、いい教師である。なぜなら、生徒も、教師を最終的には馬鹿にしており、しかも隠蔽が下手なので伝わってしまうからである。生徒を同格の人間として、愛憎しうる相手だと考えてしまう教師は、この隠蔽下手な生徒を敵として認識する場合がある。逆上した理科教師にフロントネックスリーパーをかけられる経験はトラウマである。
思い出したら泣けてきた。
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