結晶遺伝子論/シンジのインナースペースにおいて見られる新聞の見出しに登場する.結晶遺伝子論は,ケアンズ−スミスの唱えた仮説./スミスは,粘土鉱物の結晶こそが地球に最初に登場した生命であるとした.自己複製システムを持つ鉱物結晶は,その結晶の成長過程において,層から層へ情報を遺伝させていった.ところが,この結晶遺伝子に炭素分子が付着し,当初は補助的な情報伝達をしていたにすぎない有機分子(炭素分子)が,複製を重ねていく過程で高度な機能を持ち始めたのである.それは<遺伝的乗っ取り>という形で帰結し,結晶はその役割を終え,われわれの有機生命が誕生したというのである./また,DNAそのものともいっていいウィルスは,核酸タンパクの結晶である.ウィルスは進化の担い手であるという説もある./TVではカットされているが,シナリオでは,使徒の分析結果で,構成物質は未知の純結晶金属であるとリツコが言っている.このことから使徒の遺伝子は有機的なものではなく,結晶であることが推測される.→遺伝子*【16,21】

エヴァンゲリオン用語事典 第1版(エヴァ用語事典編纂局、八幡書店)より抜粋

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