エロゲー関連の話
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セフレはえろい
CODEPINKのエロゲSEXFRIEND(参考:セックスフレンド攻略)は吊り目高校同級生のエロパワーが炸裂した佳作である。物語構造としては、
セフレ → えろいよはあはあ → でもこいつ何考えてんだかわかんねえー → 体だけじゃなくて心もホスィ
→ 悩む → 改めて告白
→ 実はわたしも!キャー
→ ハピー
→ エンド
この構図が、物語の最初でいきなり予感できるのがよい。
そういう物語展開に現になっていくっつーよりも、そういう物語展開をこれからするであろうということが最初のほうでわかるってのが重要*st。
その予感だけで三日萌え転がってましたね。
ゲーム進めてなくても。
だから、ある意味、ハッピーエンドを見に行くのは その予感に対する義務 であって、やんないと「責任」的にやばいよなー と思うから行くのであって、だからおっくう。ノーマルエンドを見た状態から、もう一周ハッピーエンドまでやるのに、2ヶ月の積置期間を要した。
さて、このおっくうさは、エロゲというジャンルが現在、「質のいいH小説」として、小説的才能の侵食を受けているためでもある。
つまり、ちょっとHなコメディ小説を書く能力のある人材がエロゲ界にいくので、本来ちょっとHなコメディ小説を買うはずの人がエロゲを買う状況が成立してしまっており、本質的にちょっとHなコメディ小説であるようなエロゲが市場の過半を占めているのである。
なんだか、「弟切草も痕もゲームならではの作品だったけど、でもやはりゲームじゃなかったんだなあ」といった感じの寂しさである。ロム・フロッピー・CD媒体という「お隣さん」だったからプレイし、そして感動したのだが、しかし今振り返って考えると、あれらはゲームじゃなくて物語だったのだなあ。テーブルトークRPGユーザーが"RPG"という単語が共通してるからやってみようと思ってコンピューターRPGを買って、「楽しかったが、これにはあれがないからやっぱり別物だな」と感じてまたテーブルトークに戻っていくように。同じ軒下で寝起きするお隣さんではあったが、お仲間ではなかったのだ。
といっても、このゲームにはHシーンに微妙なトレードオフのゲーム性があったりもする。興奮度の帳尻合わせというごく簡素なシステムではあるが、体位別に増減量が変えてあったり、ちょっとした手間がかけられており、製作者の愛が感じられて心が生暖かくなって良い。
これは童貞の主人公がてさぐりでエッチを上達していくというシチュエーションを実現するためのゲームシステムが……とかそういう。本当か?
[st] 物語における予感の重要性
Ein Besseres Morgen内破滅兆候を参照のこと。
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20031023 セフレはえろい