機動警察パトレイバー TOKYO WAR/タイムテーブル

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 富士見書房刊・機動警察パトレイバー TOKYO WAR(押井守)より。


3年前 PKOレイバー隊カンボジアにて壊滅

1年程前 荒川ら、内偵開始
去年 航空自衛隊バッジシステム、ソフト書き換え
数ヶ月前 南雲、特車二課課長代理拝命、警部昇進
去年の秋 特車二課機種転換、人事異動

事件発生直前 爆破予告
17:20 ベイブリッジ爆撃事件
21:00過ぎ 不正規電波開始
22:45 CNNテープ入手
深夜 各局報道特別番組

翌日早朝 政府臨時閣議、特別調査委員会設置
数時間後 航空自衛隊幕僚監部、臨時記者会見
昼過ぎ 防衛庁公式見解
同日 臨時国会、防衛庁長官に対する緊急質問

翌日 防衛庁前デモ
同日 後藤、松井に調査依頼

翌日 防衛庁、総合火力演習延期申し入れ、了承さる
14:00過ぎ 荒川、テープ押収

翌日 松井、ビデオ制作会社訪問
21:00頃 荒川、特車二課訪問
22:00前後 航空自衛隊スクランブル事件

翌日 後藤、松井、荒川、中華料理店での会合
同日 旧第二小隊同窓会

数日を経ずして 松井、”ゲート”発見

経過時間不明 後藤、荒川、水族館での会合
同日 青森県警、三沢基地司令を連行
同日30分後 特車二課練馬駐屯地警備命令

翌日7:00〜 練馬駐屯地警備
12:00頃 陸海空幕僚長辞任

翌0:00 自衛隊出動命令発令
8:00 警戒配備完了

翌々日 後藤、荒川、蕎麦屋での会合
同日 松井、新帝都航空潜入
同日 南雲、柘植、貯木場にて密会

翌日早朝 警視庁警備部緊急会議
同日 攻撃ヘリ、隅田川、多摩川各橋梁、警視庁、都庁、特車二課爆撃
同日 飛行船展開、ECM、共同溝爆破
同日 太田、教習生を煽動、軟禁さる

翌日 飛行船落下
同日 旧第二小隊、篠原重工八王子工場に集結
同日 米軍介入通告
同日 後藤、荒川、多摩川河原での会合

翌日 18号埋立地突入、柘植逮捕


 映画版と小説版はかなり細部が異なります。一応、比較的記述の明確な小説版の時間経過を整理してみました。
 面白いのは自衛隊治安出動の時間です。小説版では後編7頁「出動命令が下ったのは昨夜の午前零時だった」との記述から、自衛隊の出動は0:00からとなり、前編164頁「その夜から越境が始まった」以降の緊急放送やそれを見る人々の場面は深夜ということになります。
 一方映画版では治安出動を告げる緊急放送を太田が見る場面でアナログ時計の表示が7:50とあり、この前後の場面が時間順だとすればこれは午後7:50、自衛隊の出動もこの時点で開始されているということになります。
 この違いは、おそらく映画版でこの部分の時刻を深夜だとすると繁華街の人々、太田、野明がそれぞれ緊急放送を見る場面が不自然になるために生じるのだと思われます。特に風呂上がりの野明を登場させるうえで深夜にできないのでしょう。言葉づかいが苦しい。SF作家ラリイ・ニーヴンのエッセイ集で、タイムトラベルが実現した世界の英語には「仮定法未来過去完了形」等々が必要になる、というような話がありました。
 中華料理店での会合の後松井が”ゲート”を発見するまでを二日、またその後後藤と荒川の水族館での会合を同日のこととして、ベイブリッジ爆撃事件から柘植逮捕まで15日間。

 やはり結びの言葉が思いつきません。書きたいから書いている文章だからでしょう。ごきげんよう。さようなら。