パンツァーフロント/オクチャブリスキスコアアタック

オクチャブリスキのスコアアタックの攻略です。PS版です。

まず、スコアの算出について驚くべき事実が判明したことをお伝えしなければなりません。

すなわち、どうやらこのマップでは、21号車、アントン、ベルタ、ケーザル、ドーラの損害はスコアに影響しないようなのです。そしてSPW1〜3の損害が、それぞれスコア500点の減点となっているようです。

つまり説明書で「プレイヤー戦車、プレイヤー小隊戦車など、味方戦車が撃破されると1輌につき500ポイントマイナスされます。」とあるのは、記述が不正確だということになります。

この点をふまえて高スコアを狙うとすると、たいへんおぞましい行為をおこなうことになります。が、ここではあえてその道を選ぶことにします。勝つためだ、キルヒアイス。

つまり、敵戦力全34輌のすべてを<傍点>自機で</傍点>撃破するのです。

オクチャブリスキのマップ

図1で、黒い点が自機。青い点が僚機21号車、アントン、ベルタ。水色が兵員輸送車SPW1〜3です。赤い点は最初に突撃してくる8輌のT-34、これをT-34の第1波と呼びます。緑の点が味方増援の自走砲ケーザルとドーラです。同じ色でそれぞれのおおまかな進路を示しました。

南北に走る溝の切れ目の東、紫の点で示した場所を地点Aと呼びます。

ケーザルとドーラはそれぞれ、SPW1とSPW2がいなくなる(撃破されるか脱出する)ことをトリガーとして出現するようです。

まず、アントンとベルタをT-34に対して側面をさらすように走らせます。図1に青線で示したルートはその一案です。この2輌は第1波のT-34のいずれにも損害を与えずに撃破され、かつそれまでにできるだけ時間を稼ぐことが望ましいです。そのためには車体をT-34に向けず、その進路に直角に側面をさらすようにすることです。

自機は右旋回し、21号車を撃破します。そして砂場を避けながら南下し、できるかぎり急いで補給地点を目指します。このとき、砲塔をある程度左に回しておきます。

SPW3の背を押すような形で補給地点に入り高速徹甲弾を増やしたら、180°旋回して来た道を北北東に、やはり急いで戻ります(このマップでは上が真北ではないので注意。北はマップの斜め右上になります)。どうもこのマップでは敵車輌が溝よりも西側まで到達すると失敗となるようです。したがって、ここで北北東へ戻ってT-34の前進を止めないと負けになってしまいます。なおこのとき砲塔を旋回させ、7〜9時方向に向けておきます。

南北に走る溝を越えて東、地点Aより多少西のあたりまで行ったあたりで兵員輸送車がマップを出るはずです。停止し、自走砲が現れるのを待ちかまえておいて撃破します。距離は900mほどでしょう。高速徹甲弾でも正面だと車体上部は弾かれるので注意してください。

ここまで急いでいるのは、兵員輸送車が脱出し自走砲が出現するちょうどその前後にT-34が溝の東まで進出し、自機を攻撃してくるためです。自走砲はT-34を次々と撃破するので、それを阻止するには一刻も早くかれらを撃破しなければならないのですが、T-34の攻撃を受けると車体が揺れ、自走砲への狙いが定まらなくなってしまうのです。ですから兵員輸送車の脱出より早くこの地点に到達し、自走砲は出現直後での撃破を目指してください。またアントンとベルタがT-34の進行を数秒でも遅らせられるようその移動を指示しておくことが、ここで効いてきます。私の経験ではアントンがケーザルの出現まで粘ったことがありますが、その時は余裕を持ってかれらを撃破することができました。

2輌の自走砲を撃破したら砲塔を正面に戻しつつ、さらに北北東へ前進します。すでに第1波8輌のT-34が200〜400m距離まで接近しており危険ではあろうと思いますが、このころにソビエト軍の野砲支援が地点A周辺に着弾し、T-34第1波はその直撃を受けるのです。そのままだと第1波8輌のうち2〜3輌がソビエト軍の野砲支援によって撃破されてしまい、スコア上0点となってしまいます。戦術画面で車輌が野砲支援の着弾を示す格子の中央に近いほど撃破される確率は高くなるようですから、自機が一定距離より近づくと敵が後退することを利用してT-34の群を北東に、野砲支援の格子の中央から格子の辺のあたりまで「押し戻し」ます。すると自機が格子の中央に飛び込むことになってしまい、ときどき死にますから、神に祈ってください。このあたりで砲塔が戻るので、野砲の着弾による振動がひどいですが(それにT-34が撃ってもきますが)、T-34を撃破しはじめます。このときの自機の位置が、だいたい地点Aになると思います。

野砲支援が終了した時点で外した弾がなく、兵員輸送車3輌はマップ外へ脱出、味方戦車は全滅しており、T-34の第1波8輌すべてを自分の手で撃破していれば、この段階はクリアです。

以後は被弾による振動で射撃を外さないように気をつけながら残りの敵車輌26輌を撃破していきます。タイガーIの主砲の高速徹甲弾は、T-34は正面に直撃すればほぼ、KW-1Cもある程度近くて車体の前面か側面に垂直に当たれば、貫通します。

もう地点Aにいる必要はないので、溝のやや西、補給地点の東あたりまで後退すれば側面をとられる危険も減ります(一応側面に接近されると撃破されることもありますから)。ただし戦車故障がonの場合、ここまでで左右履帯のいずれかは破損していることが多いでしょうし、最終的には両履帯とも破損すると思います。そのことを考えると、車体は北北東へ向けたままがいいのではないかと思います。

私はまだ砲塔が故障したことはありませんが、することもあるでしょう。そのときは負けです。それとも、両履帯が破損した状態では砲塔は故障しない、などというふうになっていたりするでしょうか?

この手順での最高スコアは39439点。撃破34輌、味方機5輌は全滅で撃破なし、命中率42/43(97%)、被弾98発、時間7分11秒でした(検算すると34×1000+97×100-431×10=39390点となります)。

時間だけなら6分38秒でクリアしたことがあります(撃破が32輌でした)から300点強、また射撃でミスをしなければ3%でこれまた300点、がさらに稼げるはずで、理論上は40000点を越えることができます。

課題としては、アントンとベルタの移動ルートを工夫することで自走砲撃破の際の時間的余裕を確保すること、敵車輌の撃破順の最適化によってクリア時間を短縮することなどが挙げられます。

他のマップでも、スコアに関わってくる損害は戦闘スコア画面に表示されて<傍点>いない</傍点>味方車輌(や、味方歩兵?)の損害だけなのでしょうか? もしそうだとするとスコアアタックは上記攻略のように、<傍点>いかに敵機を守り味方機を倒すか</傍点>という、かなりひっかかるプレイになることが考えられますが……

書いた人: 伊藤悠 (ITO Yu)
email: FZR02073---a---t---nifty.ne.jp
20000125 作成、DOM'S HPへ投稿。
20010206 指輪世界にアップロード。