タイタン/初心者必見
……というほどでもないのです。が、聞いてください。対戦ゲームのルールの各条文には、ベネフィットとコストとリスクとがあります。
そのルールがあることによってゲームが面白くなる利得がベネフィットです。
そのルールをおぼえる費用がコストです。
そのルールを知っているのだが理解が十分でなくて、あるいはゲームを教えた人間がそのルールの説明を省いたために、展開を見落としていた初心者が「そんなのってアリなんですかあ」と泣く。その確率と深刻さを掛けたものがリスクです。
ベネフィット、コスト、リスクの程度をマグニチュードとします。
このページでは、タイタンにおいてリスクのあるルールを指摘します。言い換えると、「そんなのってアリなんですかあ」という事例を示し、その予防につとめます。
タイタンの決まりも参照のこと。
先立つ幸福
攻撃側が7体で進入してきた戦闘でのお話です。防御側プレイヤーは自方のユニットが先に死ぬように移動し、そのうえで攻撃側ユニットが死なないように攻撃します。そのまま攻撃側ターンになれば、攻撃側にエンジェル召喚の判定が発生し、ユニット数が7体いっぱいなので召喚がキャンセルされます。そしてこの場合、戦闘が終わるまでエンジェルは来ません。
戦闘が終われば来て、スタックに加われるんですがね。
これによってその戦闘での戦力バランスが変わります。攻撃側はこれを防ぐために、あえてオウガなどを進入失敗させて殺し、6体で戦闘マップに進入することもあります。
ひきこもり
タイタンスタックをそれよりずっと強いスタックに踏まれて、必敗。そんなとき、タイタン側は嫌がらせができます。第1ターン、タイタン以外のユニットを戦闘マップに進入させたのち、「タイタン、戦闘マップに進入失敗。死亡」と宣言。
これによって相手に与える点数が、タイタン以外のユニットについて半額になります。
ロード・デミロードの復活
貴族であるエンジェルと、ウォーロックやガーディアンといった補貴族は、死んでも復活します。しかし復活(獲得プールへの移行)はその遭遇の終了時に行われます。ですから例えば、ウォーロックが6体獲得され尽くされている状態で、塔での戦闘の3ターン目にウォーロックが死んだ。このとき4ターン表に防御側がウォーロックを増援に呼ぶことはできません。