タイタンとエイジオブエンパイア

現在筆者のAOC人脈で4on4や3on3のLAN対戦をやっていると、チームに初期進化・領主戦戦力編成のないプレイヤーがどれだけいるかが勝敗を分ける。

では、彼等に初期進化・領主戦戦力編成能力をつけろ。しかし世の中、自宅でネット上のリプレイを眺め初期進化の練習をする人間ばかりではない。筆者には他人のゲームに対する姿勢を変えるだけの余力はない。がどうしたものかと考え込む暇はある。

タイタンでは、ゲームに対する姿勢が違う面子でも3人以上のゲームが成立する。この面からタイタンとAOCとを比較する。タイタンとAOCではジャンルが違うので、ゲームシステムを比較することになる。

AOCのバトルロイヤルでは、攻撃者のコストが高いので防御的になるし、どの相手を攻撃目標に選ぶかがやや任意なので被攻撃者は理不尽であろう。だからチーム戦をするのだ。

一方タイタンでは各プレイヤーの戦力の増え方が同調せず、また攻撃の機会も偶然に依る。戦力差が大きくコストが低く利得の大きい攻撃が、よく起きる。理尽だ。だからバトルロイヤルが成立する。

AOCでも「時計回りにしか攻撃してはいかん」というルールをつければバトルロイヤルが成立するかな?

AOCでは初期進化・領主戦戦力編成の研究に5時間費やしたプレイヤーとそうでないプレイヤーとに歴然の差がある。後者が4on4を20時間プレイしていても、そうであろう。タイタンでは、移動効率の研究を5時間したって実戦20時間のプレイヤーと勝率の差はわずかしかない。出目の効果が大きいのと、それから対戦相手が何をやっているのか見えるか否かが重要。

AOCの実戦中には対戦相手の内政を観察する機会がほとんどない。視界外だから見えないし、もし見えても忙しいので見ていられまい。非常に重要な要素である内政について、実戦で相手から学ぶことがまず不可能なのだ。タイタンでは相手の移動が見れるし、他人のターンに暇だからそいつの立場に立って俺ならこうする彼奴はこうしたと差分をとって参考にする時間がある。

つまり、AOCでは初期進化・領主戦戦力編成についての研究が勝率にはっきり響いてしまうのだと言える。タイタンでは研究は微妙な差にしかならない。研究の成果を実地に応用すれば上手い気分になれるが、気分止まりだ。それで済む。AOCの初期進化・領主戦戦力編成は上手い気分どころではなく、大差になってしまう。技術研究に興味を持ち自宅で腕を磨くプレイヤーとそうでないプレイヤーとの姿勢の違いが勝敗をきっぱり分けてしまい、両者が共存できない。

ところでAOCとタイタン、負け方にも違いがある。タイタンの方が比較的きっぱり死ぬ。AOCでは領主戦で押さえつけられたプレイヤーも半端に生き残ってしまって真綿で9割締められた感じ。生き恥をさらすのが辛い。殺すなら今殺せすぐ殺せという話は昔日記でも書いたな。死んで他人のプレイ見てたほうがマシっすよ。

すなわちAOCの敗北の方が苦痛が長く、よって負けたくない、したがってつい研究してしまう。このへんも研究派と実戦派の溝の深まってしまうところだ。

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書いた人: 伊藤悠 (ITO Yu)
email: FZR02073---a---t---nifty.ne.jp
20010206 作成。
20010223 実戦での観察について追加。