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企画・原作BE-PAPAS
Adolescent of UTENA= Revolutionary Girl UTENA.

若葉:天上ウテナ君!...どう、転校初日の感想は?
ウテナ:そうだね...君みたいなかわいい子がいるんなら、楽しくなりそうだな。
若葉:うふふ..まあ!
ウテナ:合いそうかな...ボクたち?
若葉:学園の中、案内してあげる!
ウテナ:君、名前は?
若葉:篠原若葉!

影絵少女:はあーいみんな!この声が届くなら、どうか耳を澄ませて聞いてくれ! わが鳳学園放送部の仲    良しコンビ、E子と、
    F子の、お昼の校内放送でーす! 本日は涼しい風の吹く、とても気持ちのいい日となりました!お弁当をお持ちの方は、ぜひ外でどうぞ!
    止めた方がいいわよ、気まぐれなにわか雨が降るから。ちょっと、そんなこと天気予報で言ってなかったわよ!
雨と傘が開く
影絵少女:私の心に降る雨が、きっとこの空を曇らせる。
     また捨てられたの?
     私のどこがわるいのよーー!!
     みなさーん!! 彼氏の背中に落書きして遊ぶときは、翌日の体育が水泳かどうか、ちゃーんとチェックしましょうね!!
若葉:るん、るん、...
ウテナ:ねえ、若葉? ...高等部の、校舎ってさ...何?
若葉:フェンシング部よ。女の子に、チョー人気なの!..あ、王子様の登場よ!
ウテナ:王子様?
生徒:きゃああああ!
幹:さすがですね、でも、まだあきらめてませんから。
樹璃:君にはピアノの方が似合ってるよ。

ウテナ:すごい人気だね。
若葉:そりゃそうよ。なんてったって、樹璃先輩とミッキーだもん。あの巻き毛のお姉さんが、有栖川樹璃先輩。フェンシング部のキャプテンで、生徒会の優秀なメンバーなの!
樹璃:次!
若葉:女の子達は、みんな彼女のこと、王子様って呼ぶの。もしかしたら、あなたのライバルかもね。
ウテナ:え?
若葉:でね、男の子の方が、薫幹君。まだ中一なのに、大学部のカリキュラムもいくつか受けてる、チョー天才。かわいくってモテモテなんだけど....でもね、双子の妹が邪魔して、彼女はつくれないって噂なんだよね。あれ?ウテナ...どこ?

冬芽:降ってきたな。
ウテナ:直ぐに止むさ。気まぐれな...にわか雨らしいから。
冬芽:何年ぶりかな。君と、こうして会うのは。プラネタリウムに行くって約束、覚えてる?...そのままになってたな。
ウテナ:勘違いしないでくれ!
冬芽:勘違い?
ウテナ:…ボクは、もう昔のボクじゃない。あんたを追いかけて、ここに来た訳じゃないから。でも驚いたよ。まさかあんたが、この学園にいたとはね。
冬芽:その格好...
ウテナ:王子様さ。ボクはあんたと別れてから決めたんだ。志高く生きるんだって。
冬芽:志高い、君に。
ウテナ:その指輪...そっか、誰かと婚約したんだ。
冬芽:これがオレを、この学園へ導いたのさ。・・・・薔薇の、刻印。
(雨が止む)

ウテナ:薔薇か…ん? 白薔薇。…..これは…...何だ?
[刻印が現れ、降ってくる薔薇の花びら→見上げると決闘場]

アンシー:怖くないんですか?
ウテナ:?
アンシー:そんなところに立って、怖くないんですか?
ウテナ:すごい薔薇だね
アンシー:私のバラ園よ。
ウテナ:君の?
アンシー:私は理事長の妹だから、特別扱いなの。
[手に白薔薇]
アンシー:でも本当は私の方が、薔薇たちに捕らえられているのかも…あなたは何をしに、この学園に来たの?
ウテナ:ボクは...ボクは、
アンシー:!!
[刻印]
ウテナ:あ!おい!...ボクのだよ、この薔薇の刻印は!
アンシー:!?どうして、その名前を?
西園寺:何をしている。....薔薇の花嫁に何をしている。
ウテナ:薔薇の....花嫁?
西園寺:ここは関係者以外立入禁止だ。...ほう、そうか。君もデュエリストか。
ウテナ:デュエリスト?
西園寺:これは失礼した。見慣れない顔だが、この広場に来る資格はあるようだ。
ウテナ:資格?...どういうことだ?
西園寺:ふん! とぼけるなよ。
ウテナ:薔薇の刻印...待て!お前は、これが何だか知っているのか?
西園寺:ふん! 何だはないだろう。この薔薇の刻印こそ、決闘で薔薇の花嫁を手に入れることの出来るデュエリストの証。
ウテナ:デュエリスト? 君を手に入れる?
西園寺:おいおい、君は薔薇の刻印を持つくせに、そんなことも知らんの...か!
[アンシーを抱き寄せる]
西園寺:やはり君は、決闘相手じゃなかったようだ。


冬芽:(回想)「これがオレを、この学園へ導いたのさ。…薔薇の、刻印。」

西園寺:アンシー、用意を。
アンシー:胸の薔薇を散らされた方が、負けだから。....あなた、剣は?
ウテナ:剣?
アンシー:あなた、本当にその指輪のこと、知ってるの? 外すなら今よ?
西園寺:困ったな...剣のない者との決闘は、認められていないんだよ。
ウテナ:剣ならあるさ!
アンシー:ちょっと...
ウテナ:これで文句はないだろう?
西園寺:ふふふ、よかろう!
アンシー:西園寺様、この人もしかしたら本当に.....
[slap]
西園寺:鐘が鳴れば決闘開始だ。でしゃばるなアンシー!
ウテナ:自分の恋人を殴るな!
西園寺:恋人?彼女は薔薇の花嫁。つまり、現在の決闘の勝者である僕の...所有物だ!
ウテナ:所有物だと??..本当に決闘で、女の子をやりとりしてるのか?彼女の気持ちに関係なくか? 答えろ! この指輪を持つ者は、本当に彼女目当てで決闘してるのか?

西園寺:彼女の気持ちだと? 何を今さら! お前は、何も分かっていない! 彼女は薔薇の花嫁だ!
ウテナ:分かっていないのはお前だ!
西園寺:何?
ウテナ:決闘でやりとりされて、うれしい女の子がいるものか!!
西園寺:そうかい!!...貴様、女か?
ウテナ:男だなんていった覚えはないぜ! それに、ボクは女を殴るようなヤツに、絶対に負けない!!
西園寺:もう終わりにしよう。やはり君は何も分かってない! そこまでだ!!...アンシー!?
アンシー:剣を持たぬ者の決闘は、認められていません。
[キス]
ウテナ:剣...
[アンシーの胸から剣を抜くとロングヘアに]

ウテナ:誰?
アンシー:私。姫宮アンシーよ。こんばんは。..へえ、引っ越したばかりなのに、片づいてるんだ?
ウテナ:もう寝るとこだったし、ボクは自分の部屋に人は招かない主義なんだ。
アンシー:じゃ、今夜は控えようか。
ウテナ:バカ、このまま帰すわけ、ないだろ?
アンシー:そうだよね。
ウテナ:これは何?
アンシー:知ってるんでしょ。薔薇の刻印。それを持ってるのは、決闘の参加資格があるってこと。
ウテナ:あの西園寺ってやつ、君のことが欲しくて、みんなと決闘してるって言ってたけど...みんな、君を手に入れて、どうしようっていうんだ?
アンシー:おかしな人....天上ウテナ、さん.....
ウテナ:ウテナでいい。
アンシー:そう。よろしくウテナ。合いそうよね、私たち。
ウテナ:決闘に勝ったヤツとは、いつもこんなことを?
アンシー:私は薔薇の花嫁。エンゲージした人の、思うがままだから。...細いんだ。ふふ。
ウテナ:やめろよ!遊びは終わりだ。早く自分の部屋に帰れよ!

アンシー:あらー、かわいい服がいっぱい。
ウテナ:だから何だ。文句あるのか?
アンシー:いいえ。
ウテナ:やめろって。考えてんだ... おまえ、おかしいよ。

冬芽:あいつ...おかしいんだ。
枝織:何?また王子様の話?
[白い布のかかったカンバスとソファ。ソファの覆い布の下からは冬芽]
冬芽:そう。今では王子様の服装をしている女の子。でもきっと、まだ王子様のお城を夢見ている。
枝織:そういえば私にもいたな。王子様が。でもその王子様は死んじゃったの。私の幼なじみの女の子が殺したのよ。その王子様は、彼女のことが好きだったから、彼女がボートから落ちたとき、彼女を助けて、自分が流されてしまったの。...バカみたい。せっかく私と王子様の二人きりになれるはずだったのに、王子様の方がいなくなっちゃった。
[カンバスには薔薇の花嫁の後姿、針の山の中]
枝織:...だから私は絶対に許さない。一生王子様の身代わりをさせてやるの。[樹璃の後姿]
[そして水中]

若葉:いやーーーーーーっ!
生徒:ちょ、ちょっと若葉、やめなさいって!

冬芽:君が、デュエリストに選ばれるとはね。
ウテナ:この指輪があんたを、この学園に導いたといってたね、じゃ、あんたもやっぱり、彼女を狙ってるのか?
冬芽:そういうことになるね。
ウテナ:なぜ?
冬芽:なぜ? もちろん、彼女が魅力的だからさ。
ウテナ:あんたは、彼女がどういう子か知ってるのか?
冬芽:どういう子なんだ?
ウテナ:あの子は変だよ。
冬芽:そう?
ウテナ:だって、あの子は、決闘に勝ったヤツとなら誰とでも...
冬芽:何?
...
冬芽:彼女は薔薇の花嫁なんだ。エンゲージした者とは当然、共に夜を過ごすさ。
ウテナ:あんたも決闘に勝ったことがあるのか?
(sniff)
ウテナ:あの姫宮と、エンゲージとかは...
冬芽:君には、関係のないことだろ?

冬芽:姫宮アンシー!
<そーれ!はいはーい!.........>
アンシー:今夜はどうする?
ウテナ:昨日もいったろ?ボクは薔薇の花嫁なんかに、興味はないんだ。
アンシー:そう。
冬芽:せっかく君を手に入れたのに、つれない王子様だな。
アンシー:そうですね。

!!
冬芽:おやおや...
アンシー:見て下さい、こんなにびしょびしょ...
冬芽:プールで水に濡れるのは、仕方ないことだけどね。
アンシー:んもう、冬芽先輩ったら...
二人:はははは...

暁生:うーん...どうして妹は、薔薇の王子様を、閉じこめちゃったんだろうね?
   とにかく、それから民衆達が押し寄せて来ちゃってさ、大変だったよ。
民衆:扉を開けろ!
   王子様を返して!
   魔女め!
暁生:妹は本当に魔女でさ。だから魔法の力を持ってたんだ。でも、それ以外にもみんなには秘密にしてたことがあってさ、
冬芽:何ですか?
暁生:薔薇の王子様の正体は、実は、蠅の王だったんだよ。魔女だった妹が魔法の力で、王子様にしてたんだ。だから、妹の魔力が消えたとき、王子様も、元の姿に戻っちゃったんだ。あーあ。
冬芽:それであなたは、その失われた魔法の力を取り戻すために、このゲームを仕組んだんですね? でも、最後に手に入れるのは、オレですよ。

梢:...何を、手に入れようとしているの?
幹:何って?
梢:隠すなよ。何かあたしの知らないことやってるくせに。...動かないで!
幹:二人で過ごしたあの庭には、もう帰れない。でも、僕はずっとお前のことを、大切に思ってるよ。!!
梢:裏切り者!

[門を出ていく姫宮]
ウテナ:どこに行くんだ?こんな時間に....薔薇の花嫁か...

冬芽:子供の頃、父親の言いつけで、髪を伸ばした。それは、相手の好みだった。
枝織:相手?
冬芽:今の父親さ。おれは、売り飛ばされたんだ。

冬芽:...いろんなものを失ったが、まおかげで、この学園の決闘ゲームに参加できた。
[とぐろを巻くシーツ]
枝織:あなたは勝てるわよね?.....樹璃なんかに、負けないわよ!
冬芽:樹璃なんか?
枝織:だって、あいつ気持ち悪いのよ。誰にも知られてないと思ってるけど、あたしだけは見ちゃった。
[逃げる冬芽→キャベツ畑]
枝織:...あいつ、いつもペンダントつけてるでしょ? あのロケットの中に、私の写真入れて、一人でじっと見つめてるの。もう、ゲロゲロって感じ。それが噂になって、いい迷惑してるんだから。

[キャベツの虫が蛹になって、ほどけるシーツ]
冬芽:(笑)その噂、誰が流したんだろうね。
[枝織の背中から蝶の羽根が。羽化。紋白蝶に。キャベツ畑全体に紋白蝶が飛び立つ]

枝織:...決闘に勝って、樹璃を懲らしめてやってね。
冬芽:どうかな。決闘には勝つつもりだけど、樹璃にひどいことは出来ないね。
枝織:......なぜ!?
冬芽:デュエリストは、志が高いのさ
[冬芽の背中にワニの落書きをする]

樹璃:この暗闇の奥は、世界の果てへと続いている。
幹:何だか怖いな、引き込まれてしまいそうだ。
樹璃:もうすぐはじまる。革命が...!  
[下るエレベータ、梢の棺桶]
樹璃:君はなぜデュエリストなんだ?
幹:もちろん、選ばれたからです。
樹璃:でも、拒むこともできたろ?
幹:いつだって僕は、より強い力をこの手にしたいと思ってるんです。
[血を流して横たわるヒヨコのおもちゃ]
樹璃:男の子だな。
[棺桶の目が閉じる 浮かび上がる多数の棺桶車のシルエット]
幹:樹璃さんこそ、あんなに薔薇の花嫁を嫌ってるくせに、どうしてこのゲームに参加したんですか?
樹璃:私はすべてをたちきるために、力が欲しいんだ
幹:すべてというのは?
樹璃:私を縛り付けるすべてだ。.....せっかく二人きりなのに、色気のない話題だなあ。
幹:え!?

[足音]
二人:ん?
[枝織現れる]
樹璃:枝織!
幹:ここは、一般生徒立入禁止ですよ。
枝織:ごめんなさい、私お邪魔ですよね?
樹璃:ど、どうしたんだ、こんな時間に。
枝織:あたし、淋しくて..何だか、樹璃さんの顔が見たくて。
樹璃:何かあったのか?
枝織:樹璃さんは、デュエリストなんですよね。
樹璃:どうして君がそれを知っている?
枝織:他にも、いろいろと知ってますよ。
樹璃:いろいろって?
枝織:たとえば、あの天上ウテナって子のこと。
幹:何を知っているんです?
枝織:あの子、冬芽先輩のことが好きなんです。それで意地を張って、デュエリストになるために男装してるんですよ。
樹璃:男にこだわって王子様ごっこか。
[棺桶は車]
枝織:そんな人が世界を革命する力を手にするのは、間違ってますよね。
樹璃:確かにおもしろくないヤツだな。
枝織:勝てますよね?勝つのは樹璃さんですよね?
樹璃:ああ。次の決闘で私が叩きのめしてやるさ。

幹:樹璃さんを縛り付けるもの、か...

[駐車場のゲートが開く]

[決闘広場、端にたたずむ姫宮アンシー]
アンシー:ウテナ? どうしたの、こんな時間に?
ウテナ:こんな時間に、薔薇の世話なんて。
アンシー:私は薔薇の花嫁だから。

アンシー:何かまた、気に障ること言ったみたいね。
ウテナ:本当に...決闘に勝ったヤツとは、誰とでも、あんなことするのか..?
アンシー:あんなことって? 気になるのはもしかしたら、桐生先輩のこと? あなた、彼のこと..
ウテナ:うるさい!!!!

ウテナ:お前に何が! お前だろ! 冬芽が...冬芽が変になったのは! そうだろ....おまえ...だろ?
[泣いてる 灯りに群がる蛾]
ウテナ:そばにいてくれると思ってたのに...父さんや母さんがいなくなった時もいてくれたのに....ずっと、ボクだけのそばにいてくれると思ってたのに...これからは、ずっと一緒に、星を見ようって言ったのに...
アンシー:星?
ウテナ:王子様なんて....いないんだ。
[斧を振り上げる姫宮 水道管を叩き切る。消える電気。薔薇の花が流れてきて、気づくウテナ]
ウテナ:あ...!!
[星 アンシー立ってる。]
ウテナ:姫宮.....
「時に愛は」薔薇が流れて、水に映るウテナ→ロングヘアに、アンシーはドレスに。踊る二人。
[決闘場から降る薔薇。星々の中で踊る二人。二人きり。結んだ手に薔薇の花が。]

先生:(写生)相手の本質をよく捕らえることが必要だ。
[ボーっとするウテナ。男の子と組んでいる若葉]
ウテナ:姫宮? 待って姫宮...待ってったら!!ひーめーみやー!!!!
[展望室のエレベーター]
ウテナ:夕べは、ごめん。ありがとう。
アンシー:何が?
ウテナ:そんな意地悪言うなよ。なんか一方的に感情ぶつけちゃってさ。でも君はボクのために...
アンシー:気にしないで。あなたは私とエンゲージしてるんだから。
ウテナ:あのさ....エンゲージとかっていうのは、やめてくれる?とにかくボクは、決闘なんてしないから。
[指輪外す]
アンシー:やっぱり私のこと気に入らない?
ウテナ:そうじゃなくてさ。何ていうか、仲良くなるなら、ちゃんと仲良くしない? 夕べ、あれから部屋に帰って、一人になってからも、少し気持ちが楽になってるのに気づいてさ。
[横を向く姫宮(生きてる論理が違うのだ。ウテナはごっこを自分の都合だけで押しつけてる)]
ウテナ:それが、何か以外で...お互いの悩みを話し合ったり、困ったとき助け合ったりとか、案外、ボクに足りなかったのは、そんな単純なことだったのかなって...
[足を組む姫宮]
ウテナ:昨日は素直に思ってさ...もし、よかったら、もう少し心を開いてくれない?ボクは、君と友達になりたいんだ。..薔薇の花嫁のこととか、変な隠し事は、なしにしないか?
[斜めに構えてウテナを見るアンシー]
ウテナ:だって、君は自分のこと、なんにも話さ...
アンシー:そろそろ交代しない?
ウテナ:うん。

ウテナ:ね、...ねえ、
アンシー:何?
ウテナ:やっぱり、やめようよ..
アンシー:どうして?
ウテナ:どうしてって...
[裸のウテナ]
アンシー:相手の本質をよく捉えることが大切だ。変な隠し事は、なしにしないか。
ウテナ:わかったよ。これでいいんだろ。
[落ちるスケッチブック 手前に蝶、向こうに開いたドアに誰か立ってる絵]
ウテナ:ね、..ねえ...ボク...ボクだけさ...モデルに...なるのって.......不公平だ...よ。
アンシー:そうね。
[脱ぐアンシー]
ウテナ:君まで、そんな姿にならなくても.......!?ねえ、姫宮、この絵...
[内一つは冬芽のシーンにあったやつ]
ウテナ:この絵のモデル...君なの?
アンシー:みんながあたしを、..薔薇の花嫁を欲しがる理由を、
[胸の部分の絵がさっき絵で、開いたドアだけ明るい。そこから外に出る]
アンシー:教えて......あげる。
[裸で暁生と抱き合うアンシー。暁生は服来てる]
[振り向くウテナ アンシーのシルエット。胸の部分が空洞。]
ウテナ:!!これは......!!

ONAIR
影絵少女:すんごいスクープものにしちゃったわよ!理事長室の奥に、めちゃくちゃスキャンダラスな絵が飾ってあるの!!もう問題、大問題って感じ!
     あーら、私なんか、もっとすごいビデオテープ手に入れちゃったのよ!これがまた、めちゃくちゃなスキャンダラステープなんだって
[七実牛、鼻に詰まるチュチュ、象に飛ばされる。気が付くと立ちションをしているチュチュ
怒る七実牛。鼻に詰まるチュチュとワニ。気絶 
団子ムシに気を取られるチュチュ。口を伸ばすワニ。咬まれるチュチュ。]
    これほんとにスキャンダラステープ?間違えたみたい。今度こそ、本物のスキャンダラステープよ。スタート!
    あら、理事長代行の暁生さんね。
暁生:とう!
影絵少女:これは理事長のお嬢さんと婚約した頃ね。
     絵に描いたような王子様よね。
     まだお若いのに、仕事が出来て、人柄もやさしくって、それにこのルックス!
暁生:いえいえ、それほどでもありませんよ。
影絵少女:これ、ホントにビデオ?
     いい男にはかっこいい車が似合うのよね。
暁生:いや、でもこの車、動かないんですよね。鍵をなくしちゃって。...とう!
アンシー:お帰りなさい、お兄さま。
暁生:ただいま。
影絵少女:そうそう、暁生さんって、妹さんの面倒も見てるんですってね。ホントに仲のいい兄妹で!
     でも、スキャンダルは、ここから、ここから、ここからよ!!
[ソファに崩れるアンシー、ドレスが横に。気を失う。振り向く暁生 針が飛ぶレコード]
影絵少女:驚くべき薔薇の花嫁の秘密は、秘密は、秘密はね....

ウテナ:姫宮、これは..
[シャンパングラスの中で溶けるタブレット 鐘が鳴る]
アンシー:これが、薔薇の花嫁の、秘密だから...
[刺さる音、キスをしているウテナとアンシー、姫宮の胸から剣を引き抜く。枝織の持つさやから剣を抜く樹璃]

幹:樹璃さんがおされてる...やるな、あの人!
樹璃:君は、なかなか筋がいいよ。うちの部員となら、いい勝負になる。

樹璃:だが、中途半端な王子様ごっこがどれだけ高くつくか、知らないようだな。...君には薔薇の刻印は似合わないよ。
ウテナ:ボクは....負ける..わけには..いかないんだ!
樹璃:そんなに冬芽が恋しいのかい?
幹:何を言ってるんだ樹璃さんは?誰だ、冬芽って?
[映る空っぽの笑みのアンシー]

アンシー:見て、あれが...あれが、永遠があると言う城。
ウテナ:城?
アンシー:私もまだあの中に行ったことはないけど、あそこに行けばすべてが手に入るんだって。永遠、奇跡、輝くもの。あなたの秘めた想いもきっとかなうよ。私を手に入れるというのはそういうことだから。それでもあなたは、薔薇の刻印を捨てる?

樹璃:もうへばったのかい?王子様?
[落ちた剣を取るディオス]
アンシー:あれは...
[駆け出すアンシー]
樹璃:おやおや、まだ王子様ごっこを続ける気?天上君。勇ましいな天上君。そんな構えでやれると思ってるのか・・・・!!
アンシー:あなたの姿は.........さっき...

影絵少女:号外!号外!号外!
遺体に取りすがって号泣する香苗:あきおさーん、暁生さーん!!!!!

影絵少女:カシラカシラ、ご存じかしら?
     あれ理事長よ、うん理事長よ、そう理事長よ、
     お見かけしないと思ったら、
     主は冷たい土の中
     誰かに殺されたのかしら?
     だって埋められてたんだもん!
     では犯人はだれかしら?
     カシラカシラ、ご存じかしら.....!
     カシラカシラ、ご存じかしら.....!

枝織:それは花壇の持ち主よ。薔薇を育てるそのわけは、兄の死体を隠すため。証拠はどこかと問われれば、ご覧下さいこのビデオ。ご覧下さい、このビデオ!
[ワニに咬まれたチュチュのシルエット]
影絵少女:あー!あれは!あたしが見つけたスキャンダラスビデオ!いつの間に!
ウテナ:姫宮が...
[見るといない]
ウテナ:姫宮!姫宮!?
樹璃:王子様....

ウテナ:姫宮!ひめみやーーー!!!!

[暁生 触ろうとする]
暁生:うっ!お前、眠ってなかったのか!?
ウテナ:ひめみやーー!!ひめみやーーーーー!!!!
暁生:い、いつからだ!?いつから気づいていた?いつも眠っていなかったのか?眠っているフリをしていただけだったのか?おい..!?
ウテナ:気にしないで。お兄さまは私の王子様だもん。いつでも好きにしていいのよ。
[起きあがるアンシー]
暁生:言うな!!僕はそんな人間じゃない!
ウテナ:姫宮!姫宮!!
[面会室]

暁生:鍵、鍵だ、鍵が見つからないんだ。
アンシー:カギ?何のこと?
暁生:鍵のない車はうごけないまま錆びていく。鍵はどこだ?うあああ。。。鍵は一体、どこなんだ!!
暁生:落ちついてお兄さま、だから好きにしていいの...うっ!
[首を絞めて押し倒し、ナイフを突き立てる]
暁生:おまえに何が分かる!
アンシー:あああああああ!、裂かれた胸の空洞

[フラフラと立ち上がった暁生、シーツをつかんで引き下ろすと、そこは窓。転落]
暁生:う、うあーーーー
[ブラックアウト]

[止まれ]
[クラクションの音の方を見ると 左折]
[直進]
[エンゲージする者へ。この奥で待つ(電光掲示)]
[扉閉まる と、冬芽立ってる]
冬芽:ウテナ
ウテナ:冬芽....姫宮は、どこ?
[下るエレベータ]
冬芽:なぜ彼女に会いたい?やはり君も、奇跡を起こす力が欲しくなったのか?
ウテナ:本当にそんな力があるのか?
冬芽:ウテナ、この学園でやっているゲームには、どんな意味があると思う? ここは、すべて王子様を中心にして作られた場所なんだ。それなのに、生身の王子様だけがいない。だから、その空白を埋めるために、このゲームは必要なのさ。彼女が、薔薇の花嫁になったとき、あの永遠があるという城は現れた。そう。兄である王子様を殺したときにね。
ウテナ:違う...王子様は最初から死んでいたんだ。
[冬芽の顔、横を向く]
[池に浮かぶボート、ベンチに座る二人、立ち上がる冬芽、そのまま離れていく]
ウテナ:ようやく思い出してきたよ。
冬芽:何を?
ウテナ:あんたと別れたときのことさ。あんたがいなくなったそのときのこと。ここに来てからなぜか忘れてたんだ。あの頃、僕たちの学校のそばの川で、男の子がひとり死んだよね。
冬芽:そんなこともあったかな。
ウテナ:あったさ。ボートに乗ってた女の子が、ひとり川に落ちた。そして、彼女を助けようと飛び込んだ男の子が、彼女を助けて、自分が流されてしまったんだ。
[ウテナを見る冬芽]
ウテナ:どうして今まで忘れてたんだろう...
[また横を見る]
枝織?:助けて!助けて...!
ウテナ:誰か!誰か来て!!(ベンチにすわってた女の子=ウテナ)
[ウテナに顔を戻す]
冬芽:ウテナ、オレと一緒に来ないか?おれは今、ここにいる。ずっと君のことを思ってる。世界の果てまで、ずっと愛し続けると誓うよ。それでいいじゃないか。ここで幸せになろう。
ウテナ:あの時も、そういってくれたよね。
子供ウテナ:助けて!助けて!誰かーーー!
ウテナ:あの夜、ひとりで礼拝堂で泣いてた時も、君のことを思っているって、やさしく抱いてくれた...。
枝織?:助けて、助けて...
[横に行きかける冬芽]
ウテナ:待って!!!!!
[冬芽の足下に水が流れてくる]
ウテナ:ありがとう.(目に涙)...あんたは本当に、ボクの、王子様だったんだ。
[冬芽、ウテナを再び見る(たまっていく水)]
[ベンチに再び駆け寄る冬芽]
子供冬芽:どうしたんだ、ウテナ!あ、大変だ、女の子が溺れてる!
子供ウテナ:待って、行かないで!、行かないで冬芽!
子供冬芽:だめだよ、行かなきゃ、あの子がおぼれちゃう!
子供ウテナ:冬芽、あなたが死んじゃう! 冬芽ーーーーーーーー!!!
[冬芽の場所暗転、水の中。壁越しにウテナとキス、沈んでいく冬芽]
[壁にもたれるウテナ(泣いてる)顔を上げる決意したように 決闘広場への階段]
[薔薇の中から立ち上がるアンシー]
アンシー:ウテナ...!(舞い上がる薔薇の花)
[階段を上る決然とした表情のウテナ]
アンシー:私、見つけた、ウテナ。あなたが本当の私の王子様だったのね。貴方は今、学園の王子様。どんな奇跡も、どんな永遠も、その手につかめる。この世界にいる限り。
[アンシーの胸から出てくる剣、それを制止するウテナ]
ウテナ:そうじゃない、行こう。外の世界へ。
アンシー:え?
[驚いた顔のアンシー]
ウテナ:さあ!
[駆け出す二人、と、立ち上がる洗車ブラシ]
アンシー:ああっ!!

[WASH点灯 回り出すブラシ、巻き込まれるウテナ]
ウテナ:うあああああっ...
[巻き込まれまいとするアンシー]
ウテナ:姫宮、外へ! この世界の外へ出よう!!!
アンシー:ダメ!!できない!!!!!!!
ウテナ:姫宮!!!
[手を離す、アンシーの手に残る指輪 倒れるアンシー]
アンシー:ああっ....
[閉じてしまう門]
アンシー:ああ....

「絶対運命黙示録」
アンシー:(指輪を見つめて)ウテナ....!
[ワイパーの門が再び開いて、ウテナカー登場]
アンシー:ウテナ....なの?

[錆びていく車]
暁生:鍵、鍵だ、鍵が見つからないんだ。
アンシー:カギ?
暁生:鍵のない車はうごけないまま錆びていく。鍵はどこだ?カギ、カギ、鍵は一体、どこなんだあ!!

[ポケットからカギを出してみる、乗り込む、顔を上げるアンシー]
アンシー:行きましょう、ウテナ、外の世界へ!
[エンジンスタート、棺桶の廊下を走り出す]
[センターライン、キケン 止マレ、死ヌゾ]
[明るくなる]

[ONAIR、上にはCG、Kageの文字]
影絵少女:はーいみんな、飛ばしてる?
     E子と、F子がお届けする、ラジオ実況中継でーす!
オペレーター:レーシングモード、エンゲージ
[サーキットの絵、マイクから姿を現す影絵少女]
影絵少女:さあーはじまりました、本日のメインイベント!
     現在の所は、姫宮アンシーの独走状態ですねえ。
     そりゃ一台きりで走ってるんだから、独走でしょ。
     それをいっちゃあ、見もふたもないわね。
     号外!号外!号外!来ました!後方から黒いヤツが一台!
[枝織カー(棺桶)]
影絵少女:早い!
枝織:うふふふ...驚いた?車になれたのが自分だけだと思ったら、大きな間違いよ! そう、私も車になったのよ!
[ぶつけてくる]
影絵少女:いやーん乱暴ねえ
枝織:この世界から脱出するなんて、そんな格好いいこと、あなたたちだけにさせるもんですか!本当に格好良くて美しいのは、このわた、わた(パイロン)、わたわたわた....[クラッシュ]
影絵少女:おおっとー黒いヤツがクラッシュ!
     再び姫宮アンシーが独走状態!
[棺桶車動き出すゲート上がる。競馬状態]
[カード上げる三人組(MSK13,12,13)]
影絵少女:これはどういうことでしょう?黒いやつの数がどんどん増えています!
     いやなのって、なにかとよくいっしょになってくるのよね。セロリ、ピーマン、ニンジン
[踏まれる枝織ナンバープレート]
影絵少女:大変な数でどんどん増えていきます!
     まるで悪魔ですねえ。
     これだけの数はかつて見たことがありません!
     これは一体、どこから現れたんでしょうか?[バックはバッタ]

影絵少女:あ、ちょっと、どうしちゃったの?
     号外!トンネルに入っちゃったので、しばらく電波送れませーん!
     んもう、失礼しちゃうわね。
アンシー:あ...
[天上や壁を伝って落ちてくる棺桶車]
アンシー:故障?スピードが出ない...
[非常電話]
アンシー:ああっ............
[超特大棺桶車]
アンシー:...ダメ...助けて!....だれか........
[落ちてくるのをくぐり抜けて進む]
アンシー:ああ!
[ジープに乗ってる幹、莢一]
[注意 渋滞中 速度落とせ 静かに]
影絵少女:電波状態回復!これでようやく、放送再開ね。
     あらら、いつの間にか一段落しちゃってる。
     どうやら友情に救われたようね。
[注油ポンプ持ってる幹、スパナ加えてる莢一 初心者マークのジープwakabaのロゴ、運転しているのは樹璃]
幹:この先で、左のバイパスに抜けられます
アンシー:どうして..
樹璃:今の君たちは、外を目指してるんだろう? 志が高いと、いい仲間が集まるものだ。
幹:大丈夫、あなたたちなら、きっと外を見つけられます。僕たちも、いずれは後に続くつもりです!
莢一:外で会えたら、今度は堂々と口説き落としてみせる。
[右のバイパスに行く若葉ジープ]
影絵少女:よく頑張ったわね、もう、出口の筈よ!
アンシー:出口?外の世界への?
影絵少女:そう!
     私たちも見たことは無いけど。この近くにあるはずよ!
     あ待って、こっちで何か、映像を捉えたわ。
     何これ?お城?これが出口の目印なの?
[永遠の城のシルエット、鐘が鳴る、でかい車輪がついてる]
影絵少女:罠よ!ここは出口じゃないわ、逃げて!
[前に出る城]
アンシー:あ、あああああっ...
[排気ガス?煙たなびく城 前に立ちはだかる城]
アンシー:あ!(うしろを振り返る)
[黒い棺桶車の大群]
影絵少女:あと1キロほどで、左にバイパスが見えるわ!
     そこで降りて、元の世界に逃げるのよ!
アンシー:私、もう逃げない!
影絵少女:え?
アンシー:きっと、あそこが出口。
[車輪の下 ヘルマン・ヘッセ]
影絵少女:なんでそう思うかな?
アンシー:行くわ、外の世界へ!
「輪舞」
[赤い布、リニューアルする車]
影絵少女:号外!前方障害物の、内部を透視しまーす! 内部は沢山の巨大なタイヤが、縦横無尽に徘徊してまーす! どうやら、外部からの侵入者を踏みつぶすのが、タイヤのお役目みたいね。
     こーんなところ通り抜けられるわけないじゃない! 
     いい仕事してるよねー。

[避けつつ運転するアンシー シフトアップ]
影絵少女:号外!号外!出口につき、秒読み開始!
     19.18.17.16...4.3.2.1.0!
[clear]
全員:やったー!あ?
[キャタピラに挟まれる]
[前から歩いてくる暁生、世界の果ての顔]
アンシー:お兄さま
暁生:そうだよ、お前の王子様だ。怖がらなくても大丈夫だ、さあ、僕と一緒に帰ろう。
[手を差し出す]
暁生:行きながら死んでいられる、あの閉じた世界へ。
アンシー:可哀想に。あなたは、あの世界でしか王子様でいられないのね。でも、私は、ウテナは出るわ。外の世界へ。
暁生:よせ。どうせお前たちが行き着くのは、世界の果てだ。
アンシー:そうかもしれない。でも、自分たちの意志でそこに行けるんだもの。さようなら、私の王子様。
[微笑む暁生]
暁生:そうか...残念だな。でも、お前たちには、やはりあの世界で、お姫様を続けてもらうよ。なに、生きながら死んでいればいいだけの事さ。
アンシー:!!!うめきながらアクセル
アンシー:世界をーーーーーーーーー
[キャタピラ分解していく]
[暁生が破られて、薔薇の花びらに、そこから]
アンシーが先に、ウテナと現れて、一緒に:革命する力をーーーーーーーー!!
[二人で先に行く]
[薔薇の花びらになって崩れていく城 かかしになってる影絵少女たち 散り、降り積もる花びら
マイクスタンドの影絵少女の名札、「姫宮アンシー」
カカシになってる
もうひとりの影絵少女の名札、「天上ウテナ」、やがて崩れる]

[外は荒野、棺桶の残骸]

ウテナ:ねえ、これからボクたちの行くところは、道のない世界なんだ。そこで、やっぱりボクたちは、ダメになるかもしれない。
[手を握るアンシー]
アンシー:ウテナ、私分かったの。私たちはもともと、その外の世界で生まれたんだわ。
ウテナ:じゃあ、ボクたちは、元いたふるさとに帰るんだね。ボクも分かったよ。どうして君がボクを求め、ボクが君を拒まなかったか。
[学園風景、若葉とBF]
ウテナ:ボクたちは、王子様を失ってた共犯者だったんだね。
[マイク]
影絵少女E:そうよ、外の世界に道はないけど、
影絵少女F:新しい道を造ることは出来るのよね。
[雲の彼方に消えていく学園]
ウテナ:だからボクらは行かなくっちゃ。ボクらが進めば、それだけ世界は拡がる。きっと。
[見つめ合う二人、キス]
[疾走する車、その雲の向こうに陽光、そして城]
[薔薇の花びらがふたたび舞うと、青空がのぞく]

エンドロール
原案・監督 幾原邦彦
枝織:西原久美子

美術監督:小林七郎
絵コンテ:風山十五、金子伸吾、橋本カツヨ、高橋亨、長濱博史、長谷川眞也、幾原邦彦
演出:高橋亨、金子伸吾、桜美かつし
作画監督:林明美、たけうちのぶゆき、川嶋恵子、相澤昌弘   長谷川眞也
メカデザ:長濱博史
原画:相澤昌弘 阿部邦博
   阿保孝雄 池平千里
   石川晋吾 伊藤伸高
   伊藤良明 岩倉和憲
        門上洋子
   林明美
JCSTAFF
劇中絵画 パルコキノシタ
企画・制作 BE-PAPAS


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